リーシュマニア症(Leishmaniasis)

リーシュマニア症(Leishmaniasis)とは

リーシュマニア症はリーシュマニア原虫が寄生することによってかかる病気です。人から人へとうつることがまれにあります。

どうやってうつる

サシチョウバエという昆虫に刺されることによってうつります。注射針の共用によって人からうつることがあります。またリーシュマニア症にうつっている母親から生まれた子どもは生まれつきリーシュマニア症にかかっていることがあります。

症状

皮膚に病変が起こる場合と内臓に病変が起こる場合があります。皮膚に病変が起こる場合には、数週間~数カ月間の症状のない期間があった後に、小さな傷かイボのようなものができ、それが次第に大きな潰瘍になっていきます。顔が潰瘍になると、鼻、口や喉が破壊されることがあります。内臓に病変ができる場合には、数週間~数カ月間の症状のない期間があった後に、発熱、体重減少が始まり、肝臓や脾臓が腫れあがっていきます。重症の場合には死亡します。

治療

抗菌剤の投与が行われます。

予防

サシチョウバエに刺されないよう、虫刺され対策を行ってください。

虫除け対策をしよう

サシチョウバエは、夕暮れから明け方にかけて活動しますので、そのような時間での屋外での活動を避けましよう。また、サシチョウバエはとても小さいため、通常の蚊帳を通り抜けることができます。目の細かいネットを用いるか、蚊帳を殺虫剤処理して使いましょう。

危険のある地域

アジア(南部、西部、中央)、アフリカ、南ヨーロッパ、中南米で見られます。

さらに詳しい情報

アメリカ疾病管理予防センター(CDC):Yellow Book 皮膚リーシュマニア症内臓リーシュマニア症(英文)