黄熱患者の発生-ギニア更新

CDC Travelers' Health, Outbreak Notice2010年2月18日

ギニアでの黄熱患者の発生

2010年1月4日、ギニア保健省は、黄熱の患者1名の発生をWHOに報告しました。この患者は、コートジボワールとの国境に近い、東部のカンカン(Kankan)州マンディアナ(Mandiana)県で発生しました。コートジボワールでは、最近、国境地帯の MinignanとMadinaniの2地区でアウトブレイクへの対応が行われました。

患者は、マンディアナ県のFaralakoにあるMalikila村の35歳女性でした。2009年11月23日に発熱と黄疸で発症しました。この患者は、コートジボワールのアウトブレイクに伴う国境での調査で発見されました。保健省によって行われたアウトブレイクの調査によって、Faralako、 Mandiana-Centre、Saladouで、さらに6名の疑い患者が発見されました。この疑い患者は検査中です。

黄熱の患者は、セネガルのダカールにあるパスツール研究所の、黄熱の地域レファレンスセンターで、プラーク減少中和試験(PRNT)によって確定されました。他の出血熱は、特異的な検査によって除外されました。

この患者の発見の後、保健省はマンディアナ県の全住民に対する予防接種の実施を決定しました。12地域、290,292人を対象とした、緊急で大規模な予防接種キャンペーンは2010年1月の第3週に予定されています。接種するワクチンは、GAVIアライアンス(ワクチンと予防接種のための世界同盟)と ECHO(欧州委員会人道援助局)から資金提供を受けている、黄熱に対するワクチン供給の国際調整グループ(YF-ICG)によって管理されている世界的な緊急用の備蓄ワクチンが利用できます。

ギニアは、2007年以降、予防のために一連の大規模な予防接種キャンペーンが実施されているアフリカのハイリスクな流行国の1ヶ国です。マンディアナ県は、ギニアの中で、黄熱の最も高いリスクがあると考えられている25県のうちの1県です。この県は、2008年9月に開催された国の黄熱リスク評価会議で、予防のための大規模な予防接種キャンペーンを行う県に選定されましたが、国のキャンペーンは、ワクチンの供給が制限されているために、まだ実施されていません。現在、2010年に実施が予定されています。

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