チクングニア熱の流行

CDC Travelers' Health, Outbreak Notice2010年2月18日

流行状況

2006年以降、アジアとインド洋地域の一部でチクングニア熱の活動性が報告されています。数ヶ国は、この疾患に対するサーベイランスを強化しており、この地域全体で患者の報告が続いています。

チクングニア熱は感染した蚊が人を刺すことによって広がる病気です。症状としては、突然の発熱、関節痛(腫れがある場合とない場合があります)、悪寒、頭痛、悪心、嘔吐、背部痛、発疹などです。チクングニア熱は、主に、アフリカとアジアの地域に存在します。2007年、イタリアでチクングニアの限局した感染が起こりました。

以下の例は、アジアとインド洋地域における最近のチクングニアの流行について注目しているものです。

インドネシア

チクングニアのアウトブレイクはスマトラ島の南部にあるランプンで報告されました。2009年12月後半から2010年1月上旬までに、6,700人のチクングニア熱患者が報告されました。2009年には12の州から43,206人の患者が報告されましたが、チクングニア熱による死亡者の報告はありませんでした。

タイ

2009年、チクングニア熱の大規模なアウトブレイクが起こりました。プーケットなどの観光地を含む南部で特に発生しました。タイ保健省によると、50以上の県から49,069人を超える患者が記録されました。タイの報告は、国全体でチクングニアウイルスの流行が続いていることを示しています。

マレーシア

2009年、マレーシア保健省が、4,430人を超えるチクングニア患者を報告しました。死亡者の報告はありませんでした。最も影響が及んだ地域は、北部のサラワク・クダで、ケランタン、スランゴル、ペラと続きます。チクングニアの活動性は2010年も続き、最初の5週間で、さらに325人の患者が報告されました。患者は、主に、サラワクで発生しました。

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