鳥インフルエンザ流行状況-エジプト更新

WHO(GAR)  2010年3月4日

エジプト

エジプト保健省は、新たに5人の鳥インフルエンザH5N1に感染した患者を公表しました。

1例目の患者は、Qaliobia地域(Governorate)、Shobra Elkhima地区(district)の53歳の男性です。この患者は2月27日に症状が出現し、同日に入院し、オセルタミビルによる治療を受けました。現在、危篤状態です。

2例目の患者は、Qaliobia地域(Governorate)、Banha地区(district)の1歳の男児です。この患者は2月22日に症状が出現し、2月23日に入院し、オセルタミビルによる治療を受けました。状態は安定しています。

3例目の患者は、Dakalia地域(Governorate)、Meet Ghamr地区(district)の10歳の男児です。この患者は2月10日に症状が出現し、2月14日に入院し、オセルタミビルによる治療を受けました。病状は中等症です。

4例目の患者は、Kafr El-Sheik地域(Governorate)、Kellin地区(district)の30歳の女性です。この患者は2月10日に症状が出現し、2月 11日に入院し、オセルタミビルによる治療を受けました。状態は安定しています。

5例目の患者は、Kafr El-Sheik地域(Governorate)、Kafr El-Sheik地区の13歳の男児です。この患者は2月10日に症状が出現し、2月14日に入院し、オセルタミビルによる治療を受けました。状態は安定しています。

感染源に対する調査により、この5人の患者は、病気の家禽や死んだ家禽への暴露があったことが判明しました。

これらの患者は、WHOのグローバル・インフルエンザ・サーベイランス・ネットワーク (GISN)の国立インフルエンザセンターである、エジプト中央公衆衛生試験所で確定されました。

エジプトでは、鳥インフルエンザA(H5N1) と確定された患者104人のうち、30人が死亡しました。

※WHOに報告された鳥インフルエンザ確定例(2010年3月4日現在)

2003年2004年2005年2006年2007年2008年2009年2010年総計
患者数死亡患者数患者数死亡患者数患者数死亡患者数患者数死亡患者数患者数死亡患者数患者数死亡患者数患者数死亡患者数患者数死亡患者数患者数死亡患者数
アゼルバイジャン000000850000000085
バングラデシュ000000000010000010
カンボジア000044221110100097
中国110085138534474003825
ジブチ000000100000000010
エジプト00000018102598439414310430
インドネシア00002013554542372420211911163135
イラク000000320000000032
ラオス000000002200000022
ミャンマー000000001000000010
ナイジェリア000000001100000011
パキスタン000000003100000031
タイ0017125233000000002517
トルコ00000012400000000124
ベトナム3329206119008565553111558

総計
444632984311579885944337332185486287

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