ハイチでのコレラ流行 続報

WHO(GAR) 2010年11月04日

11月3日の時点でハイチ保健省は442名の死亡例を含む、6,742例のコレラ患者を報告しました。確定症例が報告されている県は、アルティボニット県(Artibonte)、中央県(Central)、北県(Nord)、北西県 (Nord-Ouest)、および西県(Ouest)です。
CDCが行った今回のアウトブレイクに関連したコレラ株についての検査では、南アジアでみられるコレラ株に強い近縁関係があることがわかりました。
*原文ではNord- OUESTとありますが、PAHOからの報告などから誤植である可能性が高いと考えられます。
*注:WHOの10/28の報告では北東県が含まれ、11/4の報告では北東県は含まれず、北西県となっていました。11/4の報告時点ではPAHOの地図情報から、北西県ではなく、北東県が感染地域であるとしましたが、11/11のPAHOの地図情報では北西県が感染地域であり、北東県は含まれておりません。情報の混乱があったと考えられます。添付されたPAHOの図のように、北東県での発生は明らかではなく、北西県で発生が確認されています。

図.2010年11月のハイチでのコレラ発生状況

PAHOおよびWHOの対応

PAHO、WHおよび保健関係諸機関は、ハイチ保健人口省のコレラアウトブレイクへの対応を引き続き援助しています。現在、地域共同体レベルで家族単位の防御をすること、現在国をとおして作業を行っている一次医療センターの機能を強化すること、コレラ治療センターと重症例の治療に当たる特定病院とのネットワークを確立することなどに重点がおかれています。

現在、アウトブレイク制御のためにとられている予防手段として、罹患した人に対する経口補水液の投与、安全性の高い水の供給、衛生習慣の徹底などがあります。

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