鳥インフルエンザ流行状況-エジプト

WHO(GAR) 2010年12月29日

2010年12月29日エジプト保健省は、新たに2人の鳥インフルエンザA(H5N1)に感染した患者を公表しました。

El Beheira県のDamanhou地区の28歳の女性が、12月12日に症状を呈し始めました。患者は12月14日に入院し、その後状態が改善し、22日に退院しました。この患者は、生きた動物を扱っているマーケットに行ったことから、暴露を受けていました。

Luxor県のEsna地区の11歳の女児は12月18日に症状を呈し始め、その翌日に入院しました。この患者は、重篤な呼吸器症状を呈したため、人口呼吸器が装着され、12月23日に死亡しました。家禽への暴露があったかどうかについての情報はありません。感染経路についての調査が現在行われています。

検査によりH5N1ウイルスが確認され、患者は二人とも抗ウイルス治療を受けました。エジプトで確認された115例の患者の内、38例が致死的でした。

WHOに報告された鳥インフルエンザ確定例(2010年12月29日現在)

症例数(死亡数)

年度アゼル
バイジャン
バングラデシュカンボジア中国ジプチエジプトインドネシアイラク
20030001(1)0000
200400000000
2005004(4)8(5)0020(13)0
20068(5)02(2)13(8)1(0)18(10)55(45)3(2)
2007001(1)5(3)025(9)42(37)0
200801(0)1(0)4(4)08(4)24(20)0
2009001(0)7(4)039(4)21(19)0
2010001(1)2(1)025(11)9(7)0
累積数8(5)1(0)10(8)40(26)1(0)115(38)171(141)3(2)
年度ラオスミャンマーナイジェリアパキスタンタイトルコベトナム総計
20030000003(3)4(4)
2004000017(12)029(20)46(32)
200500005(2)061(19)98(43)
200600003(3)12(4)0115(79)
20072(2)1(0)1(1)3(1)008(5)88(59)
20080000006(5)44(33)
20090000005(5)73(32)
20100000007(2)44(22)
累積数2(2)1(0)1(1)3(1)25(17)12(4)119(59)512(304)