ウガンダでの黄熱(アウトブレイク通知)

CDC 2011年01月06日

ウガンダ保健省は、最近ウガンダ北部で発生している疾患の一部を対象とした検査で、数例が黄熱であることが確認されたと発表しました。 このアウトブレイクは、11月前半に始まり、これまでウガンダの北部の県でのみ感染が生じていました。 しかし、CDCは、ウガンダ全国で黄熱のリスクが継続していることに基づき、ウガンダへのすべての旅行者が黄熱ワクチンを受けるように、以前から推薦しています。 このアウトブレイクは新たに発生した事態であることから、詳細情報は現時点では得られていません。

これは1970年代以来、ウガンダで最初に確認された黄熱のアウトブレイクです。 このアウトブレイクに対応して、ウガンダ保健省は感染がみられる県で集団予防接種キャンペーンを計画しています。

黄熱は、サハラ以南アフリカと南米熱帯地域にみられる疾患で、感染した蚊に刺咬されることでヒトに感染します。 初期症状として急激な発熱、寒気、頭痛、腰痛、吐き気、および嘔吐などが起こります。

米国の旅行者のための推薦

黄熱は、ウガンダでは常に潜在的なリスクがある健康上の問題です。 しかしながら、今回起こったヒトのアウトブレイクを考慮すると、現在のところ、ウガンダ北部への旅行者の感染リスクがより高いと考えられます。 また、旅行前に予防策をとる必要性、特にワクチン接種の必要性が高くなっています。

ウガンダ在住の、またウガンダに旅行する米国民に対しては、過去10年以内に黄熱に対して予防注射を受けていない場合、ウガンダ北部に旅行するのを避けるように助言します。最近予防接種を受けた場合には、ワクチンが有効になるまでに10日かかるため、接種後少なくとも10日間はウガンダ北部に旅行しないでください。

予防接種を受けること

CDCは、ウガンダに向かう9か月以上のすべての旅行者が、黄熱ワクチン接種を受けることを勧めます。

ウガンダでは、黄熱の地域感染(土着流行)がある国からの1歳以上の旅行者に対して、黄熱ワクチン接種が要求されます。

医師に、あなたが黄熱ワクチンを受けられないような医学的問題がないかどうか、確認してください。医師が、医学的な理由ため黄熱ワクチンを受けないようにあなたにアドバイスするなら、現時点ではウガンダへ、特にこのアウトブレイクが生じている県に旅行するべきではありません。

追加情報に関しては、ウガンダについての、CDC黄熱ワクチン接種勧奨と要求条件、を参照ください。

虫刺されを避けること

野外や網戸がされていない建物内では、皮膚のむき出しになっている部位に、虫除けを使用してください。日焼け止め剤を使用する場合には、必ず虫除け剤の前に使用してください。

以下の有効成分の中の1つを含む虫除け剤を使用してください。: DEET(ディート)、picaridin(KBR3023)、レモンユーカリの木油/PMD、IR3535。 虫除け剤を使用する場合には、必ず添付文書の指示に従ってください。

一般に虫除け剤は、上記の有効成分の濃度(%)がより高い場合に、より長い時間、虫刺され予防効果を示します。 しかしながら、50%より濃度が高い場合には、予防できる時間に著しい増加はみられません。 有効成分が10%未満である製品は、わずか1~2時間といった短時間しか、予防効果がみられないことが多いかもしれません。

アメリカ小児科学会は2ヶ月以上の小児に対して、DEET濃度が30%までの虫除け剤の使用を認可しています。

2ヶ月未満の乳児の場合にはすそが伸び縮みして、ベビーカーにぴったりと合う蚊帳で覆ったベビーカーを使用してください。

乳児、小児に対する虫除け剤の使用については、「乳児小児と安全に旅行するには」のセクション、CDCの「昆虫虫除け剤に関するFAQ」をご参照ください。

虫除け剤についてさらに情報が必要な場合には、ウェブページの「蚊やダニから自分を守る」をご参照ください。

屋外に出る際にはゆったりした、すその長いシャツやズボンを身につけてください。

さらに予防効果を高めようとするなら、ペルメチン (permethrin)、もしくはEPAが承認した薬剤を含む虫除け剤を、衣服にも噴霧してもよいです。(ペルメチンは皮膚にはつけないこと)

旅行を安全かつ健康的にするため、とるべきその他の手段については、CDC旅行者のための健康情報サイト、目的地ウガンダのページをご参照ください。