オーストラリア、クイーンズランド州 Innisfailの住民がデング熱のため入院

オーストラリア、クイーンズランド州政府 2011年2月16日

クイーンズランド保健局は、Innisfailの住民に対して、現在起きている2型デング熱のアウトブレイクで、診断された人の半数以上が入院を要したことを受け、「デング熱に注意するように。」緊急の呼びかけを行いました。
熱帯地域サービス部門の医療担当者、Steven Donohue医師は、非常に毒性の強い2型デング熱ウイルス株が急速に町に拡大していることを談話として述べました。
「これまでに、24人の住民がデング熱にかかったことが確認されました。その半数以上が脱水と極度の疲労により入院が必要となりました。
また、同時に4型デング熱のアウトブレイク(5症例)が町で起きています。
このアウトブレイクはサイクローン襲来の前に始まりましたが、サイクローンYasiのデング熱に対する影響はまだはっきりとしていません。
最近の降雨と、多くのゴミが辺りに散らばった影響で、また屋根の樋が詰まってしまったこと、シュロの葉が落ちて散らばってしまったことなどにより、デング熱を媒介する蚊がさらに増える可能性があります。
現場で蚊の制御チームが対応していますが、Innisfailの住民は、家の周囲で繁殖する、デング熱を媒介する蚊に対して、真剣に戦う必要があります。
住民は、よどんだ水が貯まっているものを直ちに廃棄しなければなりません。
これには以下の事を行う必要があります。
・住民は蚊が繁殖していないかどうか、庭をチェックしなければなりません。水が溜まる可能性がある容器はすべて、傾けて水を空にするか、水で洗い流すか、捨てるか、乾かして保管するか、対処してください。
・蚊が隠れる家および床下の暗い場所には、室内用のサーフェススプレーを使用して、蚊を殺してください。蚊取り線香と虫除け剤を使用して、蚊を近づけないようにしてください。
デング熱を媒介する蚊の繁殖する場所としては、詰まった溝、排水路、タイヤ、バケツ、おもちゃ、じょうろ、落ちたシュロの葉、植木鉢などがあります。
デング熱は、感染したネッタイシマカによって、人の間で拡がるウイルス性の病気です。デング熱を媒介する蚊は日中に人を刺し、家の周りで繁殖します。
デング熱は、頭痛(激しいこともあります)をともなう急な発熱、筋肉、関節痛、発疹、また場合によっては嘔吐、下痢を引き起こします。
多くの人が、非常につらいと訴え、具合が悪いために全く動くことができないと言います。
デング熱が疑われた場合、すべての人がすぐに医者の診察を受けるべきです。
この地域で起きた他のデング熱アウトブレイクには、Townsvilleで報告された4型のデング熱5症例があります。また、最近、活動性は低い可能性があるものの、やはりTownsvilleで2型のデング熱が31症例発生しています。
デング熱に関する詳しい情報については、www.health.qld.gov.au/dengueで入手可能です。