ニューカレドニアで2番目のチクングニア熱地域感染症例

フランス公衆衛生院 2011年03月16日

ニューカレドニア保健当局により、チクングニア熱の第2の地域内感染発症例が、Nouméa北部のDumbで報告されました(地図1参照)
一般大衆やすべての医師にチクングニア熱に関する認識が深まったことによって、本症例は発見されたと考えられます。

確定診断はニューカレドニア・パスツール研究所によって行われました。 第5病日(2011/03/05)に行われた血清学検査で、IgMが陽性と最近の感染である可能性が高いことが示されました。
この症例は、地域感染(の可能がある)症例として2番目であり、 感染報告例としては4番目に当たります。以前に、インドネシアからの輸入症例が2例診断されており、1例はGrand Terre中心部から、もう1例はVallée des Colons地区のNouméaからの報告でした。RT-PCRによって確認された最初の地域感染症例はNouméaでの症例でした。(週報284[PDF形式:998KB]285[PDF形式:998KB]参照)

この第2症例は、他の症例とは疫学上のリンクがなく、チクングニアウイルスがGrand Nouméaで循環している証拠となります。
今後、数日から数週間の間に、チクングニア熱の散発例あるいは世帯内発生例が診断される可能性があります。
これに加え、伝播サイクルが固定化されてしまった場合には、ウォリス・フツナ(Wallis et Futuna)やフランス領ポリネシアへ症例が輸出されてしまう可能性が否定できません。

地図1

図.北部州の地図