鳥インフルエンザ流行状況-エジプト

2011年04月21日 WHO(GAR)

エジプト保健省は、2名の新たな鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルス感染の確定例を公表しました。

第1の症例は、Fayoum県Wadi Elrian地区の29歳の男性です。この患者は4月1日に症状がみられ始め、4月4日に入院しましたが、4月7日に死亡しました。

第2の症例は、Fayoum県Sennores地区の1歳6か月の男児です。この患者は4月9日に症状がみられ、4月11日に入院しました。現在も入院治療中ですが、症状は安定しています。

いずれの患者も入院時にオセルタミビルの投与を受けていました。

感染源の調査により、これらの症例はすべて鳥インフルエンザにかかっていたことが疑われる病気あるいは死んだ家禽への暴露を受けていたことがわかりました。

これらの2つの症例について、疫学的関連はなかったことが分かっています。

これらの症例は、WHOのグローバル・インフルエンザ・サーベイランス・ネットワーク(GISN)の国立インフルエンザセンターである、エジプト中央公衆衛生試験所で確定されました。

エジプトで確認された143例の患者の内、47例が致死的でした。