鳥インフルエンザ流行状況-エジプト

WHO(GAR) 2011年6月1日

エジプト保健省は、鳥インフルエンザA型ウイルス(H5N1)が人へ感染した新たな症例を発表しました。

この症例はアレクサンドリア県のアムリア地区に住む30歳の女性のものです。この女性は、4月26日に発症し、5月3日に入院しました。

図.エジプトとアレキサンドリア県の地図

この女性は、人工呼吸を必要とする重篤な状態で、5月9日に死亡しました。入院時にはオセルタミビルの投与を受けていました。

感染源を調べた結果、この症例は鳥インフルエンザウイルスを保有していたと思われる病気の鳥からのウイルスに暴露されたものであることがわかりました。

この症例は、WHO 世界インフルエンザ調査監視網(WHO Global Influenza Surveillance Network)に属する国家インフルエンザセンター(National Influenza Center)の一つであるエジプト中央公衆衛生研究所(Egyptian Central Public Health Laboratory)によって確認されました。

これまでにエジプトでは144症例が確認され、48人が死亡しています。