志賀毒素産生性大腸菌(STEC)集団発生についてのEFSA特別対策委員会による報告

欧州食品安全機関(EFSA)はドイツとフランスで発生した志賀毒素産生性大腸菌(STEC)O104:H4について特別対策委員会(タスクフォース)から新しい報告を発表しました。

EFSA特別対策委員会はフランスとドイツで流行したSTECの可能性のある原因を追跡する調査を調整するために設立されました。特別委員会は現在、フェヌグリーク種子(コロハ種子)のロットのひとつがエジプトから輸入され、芽野菜を生産するのに使用されたことがこの二つのアウトブレイク間で最も可能性が高いリンクであると結論付けました。

しかし、EFSAは2009年から2011年の期間にエジプトから輸入された他のロットのフェヌグリークの関与も否定できないと強調しています。

EFSAは欧州委員会へ、さらなる消費者が疑いのある種子に暴露されることを防ぐよう最大限の努力がなされるとともに、関連したロットの種子を輸入した可能性のあるすべての国で、フォワードトレーシングを実施する必要があることを勧告しています。

このような状況下において、EFSAは消費者が自身で消費するために芽野菜を栽培しないように、また完全に調理されていない限り、芽野菜もしくは発芽した種子を食べないよう勧告を続けています。

参考資料:

2011年6月29日、ECDCとEFSAは志賀毒素産生性大腸菌(STEC)O104:H4の集団発生の関連について新たな疫学的発展に関する共同の迅速リスク評価(joint rapid risk assessment)を公表しました。

ECDCは志賀毒素産生性大腸菌(STEC)O104:H4の発生を継続的に監視し、EU加盟国より報告された最新のHUSと非HUSの症例を含む疫学的な更新情報を毎日公開しています。

ECDCに掲載されてあるSTECの詳細はこちら