志賀毒素産生性大腸菌(STEC)のEUにおけるアウトブレイクについて

ECDC 2011年7月13日

今日現在、STEC O104:H4症例はヨーロッパ域内において累計数3,848例が報告されております(HUS症例:763例、非HUS STEC症例:3,085例)。全体として44名の患者が死亡しました(HUS症例:28名、非HUS STEC症例:16名)

7月12日以降、ドイツ政府は、1例のHUS症例と8例の非HUS STEC症例を新たに報告しました。直近の10日間(7月3日~7月12日)で、9例の非HUS STEC症例と3例のHUS症例が発症しました。O104感染が確認されたSTEC患者が最後に発症した日は、2011年7月1日です。全ての症例の中で最後に発症した日は、2011年7月4日でした。下記参考リンクにて、ロベルトコッホ研究所の更新内容が掲載されております。

ECDCのリスク評価速報が7月8日に更新され、ECDCのウェブサイトに掲載されております。(下記参考リンクをご参照ください)

参考リンク

図.EU/EEA加盟国ごとのHUSおよび非HUSのSTEC症例数ならびに死亡者数

補足:表に記載された数は、これまでにヨーロッパ域内(ECDC)で報告された症例報告の数を現しています。過去一週間において、日々報告される症例数が着実に減少してきていますが、主として様々な段階における報告の遅れが原因で、累積患者数は増加し続けています。

疑い例(ドイツ:146 HUS症例(7例死亡)、フランス:5 非HUS STEC症例)は表から削除しました。

*:ボルドーでのアウトブレイクで新たに報告された症例

**:以前に報告された症例であって、ドイツへの渡航による疫学的リンクを有する症例