適切な予防手段で旅行関連のコレラ感染リスクを抑制できます。

ECDC 2011年7月22日

ECDCは、ドミニカ共和国のリゾート地であるPunta Canaから帰国した英国とドイツの旅行者からコレラの症例が2例発見されたことを受けて、ドミニカ共和国への旅行に関連するコレラ感染に対するリスクアセスメントを発表しました。

ハイチでの2010年のコレラの流行については、すでに十分に報告されていますが、この流行後、コレラは隣接するドミニカ共和国に拡がっています。6月12日までに、ドミニカ共和国の公衆衛生当局は、46例の死亡例を含む5,367例のコレラの疑い例を報告しています。疑い例のうち、1,727例については細胞培養によってコレラと確認されています。また46例のコレラによる死亡例が確認されています。

ドミニカ共和国は非常に人気のある旅行先であることから、EU内での輸入症例が予想されます。しかし、適切な予防法によって、感染リスクを抑えることができます。旅行者は流行している地域を訪れる前に、コレラ感染の予防法について情報しなければなりません。

ECDCはハイチとドミニカ共和国の状況について密接に監視し、また疫学的状況の変化に応じて新たなアセスメントを提供する予定です。

参考リンク

ECDCrapid risk assessment:Risk of travel-associated cholera from the Dominican Republic[PDF形式:1.2MB]
WHO’s frequently asked questions about cholera and information for travellers