ウエストナイル熱の症例分布

ECDC 2011年8月16日

このレポートでは、ウエストナイルウイルス(WNV)感染症の報告数についての情報を、人間とのEU加盟国と国境を接する国々での分布を提供します。この情報は、EU加盟国と国境を接する国々で提供され、毎週更新されます。このデータは、各国在住者のWNV感染症例に限定しています。

状況

2011年8月16日現在、合計21例のウエストナイル熱のヒト症例がEU内で確認されています(ギリシャ20例、ルーマニア1例)。また近隣諸国では26例が報告されています(ロシア連邦19例、アルバニア2例、イスラエル5例)。

2011年8月9日から16日の間、14例の新しいヒト症例がギリシャから報告されました。内2例は今まで発生していなかった州からの報告でした:セレス州(Serres)(1例)とトリカラ州(Trikala)(1例)。アッティカ(Attiki)州では、すべての症例が依然として東部アッティカ(East Attica)からのみ報告されています。
ギリシャにおけるウエストナイル感染症についての詳細はHellenic Center for Disease Control and Preventionのウェブサイトをご覧下さい。
ギリシアのアッティカ州とセレス州の馬のウエストナイルウイルス感染症に関する追加情報についてはWorld Organisation for Animal Health(OIE)をご覧下さい。

先週の更新以降、ロシア連邦では、新たに10例の検査確定症例が、以前に発生したことのある(ヴォロネジ州(Voronezhskaya)とボルゴグラード州(Volgogradskaya))州で報告されています。さらに、3例が隣接するロストフ州(Rostovskaya)から今シーズン初めて報告されています。

アルバニアでは、2例がレジャ州(Lezhe)から報告されています。イスラエルでは、6月以降これまでに5例が発表され、内2例は北部地区から、また2例はハイファ(Haifa)地区から発表されています。

EU及び近隣諸国のウエストナイル熱症例報告状況。2011年8月16日時点

ウエストナイル熱症例累計報告数。2011年8月16日時点(N=47)