アフリカにおけるコレラの流行

IRIN他2011年8月30日

チャド湖周辺国のカメルーン、チャド、ニジェール、ナイジェリアで今年少なくとも1,200人がコレラで死亡しています。劣悪な衛生状態や飲料水の不足が主な原因でこの地域の38,800人が感染し、なお拡大し続けています。
雨季はよい面をもたらす反面、降雨により乾季の期間中にコレラ症例を報告している水源が(再び)汚染されることになります。

ユニセフによると昨年、チャド湖流域の地域ではコレラの58,000症例(うち2,300人死亡)が報告され、1991以降最も深刻なアウトブレイクとなりました。今年発生した集計は次の通りです。

カメルーン
8月22日現在、14,730症例(554人死亡)  致死率3.76%

チャド
8月22日現在、10,314症例(314死亡)  致死率3.1%
ニジェール
8月8日現在、976症例(25死亡)  致死率2.5%

ナイジェリア
8月1日現在、12,840症例(318死亡)  致死率2.5%

ソマリア
2011年3月以降、様々なコレラの流行がMudug, Galguduud, Bay, Lower Shabele and Banaadir地域で報告されています。それらのほとんどが制御下にありますが、憂慮すべき率が最近Mogadishuの避難民の間で報告されています。Mogadishuでは8月12日までに4,272症例(うち181人死亡)が報告されています。

アンゴラ
8月5日現在、250症例(28人死亡、このうち17人はCuango市からで残りはShah-Mutebaで発生)

ブルンジ
8月3日以降、428症例(42人が入院)。ブルンジ西部ではこの3週間の流行で少なくとも4人死亡。

コンゴ共和国
2011年3月以降、合計3,000症例(300人死亡)ほとんどの症例がLikouala北部、Cuvetteからの報告で、特にコンゴ川流域で発生。

コンゴ民主共和国
2011年3月に始まったアウトブレイク以降、合計5,171症例(301人死亡)の報告が4つの州より報告。東部州で1,588症例(82人死亡)、Bandunduで1,626症例(101人死亡)、Ecuador州で1,627症例(93人死亡)、Kinshasaで330症例(25人死亡)。

ガーナ
コレラの疑似症例のアウトブレイクがAtebubu地区で報告。8月18日現在、合計162症例(1人死亡)の下痢症が報告。

※この報告は必ずしも国連の見解を反映するものではありません。