スペインで発見された新しいエボラ類似のフィロウイルスについて

2011年10月21日 CIDRAP(ミネソタ大学感染症研究センター)原文〔英語〕へのリンク

スペインと米国の科学者たちはスペインで、サハラ以南のアフリカやフィリピン以外で最初の発見となる新たなエボラ出血熱類似のフィロウイルスを発見しました。PLoS病原体報告によると、彼らは南ヨーロッパで複数のコウモリの死因調査中に斜翼コウモリ(Miniopterus schreibersii)の検体からウイルスを分離しました。彼らはコウモリが見つかったLloviu地域の洞窟にちなみ、新種の病原体Lloviuウイルス(LLOV)と命名しました。彼らは「LLOVは他のマールブルグウイルスやエボラウイルスとは遺伝的に異なり、アフリカの流行地から輸入されていないヨーロッパで検出された最初のフィロウイルスである」と述べています。フィロウイルスは、ヒトを含む霊長類にとって最も致命的な病原体の一つです。

出典

CIDRAP(ミネソタ大学感染症研究センター)
「New Ebola-like filovirus found in Spain」
http://www.cidrap.umn.edu/cidrap/content/other/wnv/news/oct2111newsscan.html