デング熱流行状況 -アジア WPRO(更新6)
2011年11月8日 WPRO(原文[英文]へのリンク)
アジア
状況-10月29日までのアップデート
カンボジアは2010年の同時期に比べ、高い累積数となっています。しかしデング熱活動性は全体的にみて減少しています。
この表は報告症例数です。デング熱の報告は国により異なり、監視システムにより変化されるため上記の数値に反映されていません。2010年と2011年の報告症例数はそれぞれ同期間です。
オーストラリア
2011年1月1日から10月31日までに611症例(死亡なし)が報告され、4月以降毎月の症例報告は50例以下で、低い推移です。
カンボジア
10月25日までに14,652症例(うち66名が死亡)が報告され、活動性の低下がみられます。
ラオス
11月2日までに、3,317症例(うち6名が死亡)が報告され、2010年同時期と比べまだ低い活動性が続いています。
マレーシア
10月29日までに、16,300症例(うち27名死亡)が報告され、2011年の現時点において低い活動性が続いています。
フィリピン
10月22日までに、95,178症例(うち527名死亡)が報告されています(6月から8月まで高い活動性)。マニラ首都圏(Regions NCR)、中部ルソン地方(Ⅲ)、カラバルゾン地方(Ⅳ-A)で非常に多くの症例が報告されています。
シンガポール
10月29日までに、4,697症例が報告され、8月以降活動性は減少し8月13日の週以降毎週の症例報告数は流行閾値を下回っています。
ベトナム
2011年1月1日から8月31日まで、38,684症例(うち32名死亡)が報告されています。
大多数はベトナム南部で35,308症例(うち31名死亡)が発生しています。
出典
World Health Organization Regional Office for the Western Pacific
「Dengue in the western Pacific Region」
http://www.wpro.who.int/health_topics/dengue/