家きんにおける高病原性鳥インフルエンザ発生状況(10月)

2011年11月17日 FAO (AIDEnews)原文〔英語〕へのリンク[PDF形式:290KB]

2011年10月1日から10月31日に発生した高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)情報

アフリカ

エジプト:10月に4自治区から5件のH5N1のHPAIが報告されています。Behara(1)、Fayoum(1)、Gharbia(1)、Giza(2)の各自治区です。()内は発生件数。Beharaでの発生はワクチン接種済の商業農場で、他の発生は裏庭または屋根付き小屋で飼育されているワクチン未接種の家きんでした。

アジア

インドネシア:2011年9月、参加型疾病サーベイランス対策(PDSR)プログラムは33ヶ所の地方疾病対策センターを介して、インドネシア33州のうち29州、448自治体の86%の72,113村を網羅しています。
2011年9月、PDSRは1,221村(1.7%)でサーベイランスを行いました。HPAIの発生率はサーベイランスを行った1,000村当たり0.8村でした。最も高い発生率だったのはバリ州(1,000村当たり5.6村)で、続いて中部スラウェシ(4.3村)、西スラウェシ(3.1村)、南スラウェシ(2.8村)、西カリマンタン(3.1村)です。東ヌサトゥンガラ州東フローレス地区2村でのHPAIの発生についてデンパサール疾病調査センターにより報告がありました。この期間、ジャカルタ特別自治区と南カリマンタンの村では調査は行われていません。

ベトナム:2011年10月の上旬には政府web site上には新たな鳥インフルエンザ発生情報はありませんでした。しかし南中部沿岸地域にあるQuang Ngai省で散発発生があったようです。10月29日に発表された情報では同省は直近のH5N1の発生後21日未満であるという内容でした。10月24日には北中部沿岸地域のNghe An省Quynh Luu地区の11軒でHPAIの発生がありました。

中東

イランMazandaran州の3村でH5N1 HPAIの報告がありました。最初の2件の発生は2011年9月13日に庭で放し飼いのアヒルで起こりました。検体がテヘランにある中央獣医研究所(CVL)へ送られ、9月15日にRT-PCRで陽性が出て、10月10日のイタリアパドバの鳥インフルエンザ参照研究所でH5N1と確定されました。
10月17日、別のH5N1 HPAIが5,500羽の家きん農場(アヒル、カモ、鶏)で発生しました。この件についてはCVLでRT-PCRにより確定されました。

出典

FAO(国際連合食料農業機関)
http://www.fao.org/docrep/014/al910e/al910e00.pdf[PDF形式:290KB]