世界における麻しんの発生状況(更新1)

ヨーロッパ・アフリカ地域

ヨーロッパ・アフリカ地域における麻しんの症例数及び割合

2011年から、ウクライナで流行が続いています。今年1月の間に、国内で2,452例の疑い症例が発生しています。多くが国内西部での発生です。1)今年6月には、ポーランドとともにヨーロッパ・サッカー・チャンピオンシップの主催国となるため、現在の流行状況が続けば、期間中は現地での感染拡大の可能性が高まることが予想されます。2)

アジア・大洋州地域

アジア・大洋州地域における麻しんの症例数及び割合

モンゴル、パプアニューギニア、フィジーを除く太平洋島嶼国では、症例報告は見られません。3)

アジア・大洋州地域における麻しんの確定症例数

アメリカ地域

アメリカ地域における麻しんの確定症例数

エクアドルでは、1996年以来症例報告がありませんでしたが、2011年から再度発生が報告されるようになりました。今回の流行では、5歳未満の小児に被害が集中していることから、エクアドル保健省は、5歳未満の小児に対して国家ワクチン接種キャンペーンを実施しています。6)

出典・参考

  1. 1)ウクライナ保健省 Інформація щодо захворюваності на кір в Україні
    http://www.moz.gov.ua/ua/portal/pre_20120131_3.html
  2. 2)ECDC European monthly measles monitering(EMMO)Issue7:January 2012
    http://ecdc.europa.eu/en/healthtopics/measles/Pages/index.aspx
  3. 3)WPRO MEASLE-RUBELLA Bulletin Volume6・Issue1・January 2012
    http://www.wpro.who.int/sites/epi/documents/MeaslesBulletin.htm
  4. 4)WHO SEARO Measles and Rubella Serology(IgM)Results, SEAR,2011
    http://www.searo.who.int/EN/Section1226/showmealabmontharchive.asp?Year=2011
  5. 5)PAHO Measles/Rubella Weekly Bulletin Vol. 18,No.3
    http://new.paho.org/hq/index.php?option=com_content&task=view&id=730&Itemid=1711&lang=en
  6. 6)CDC In the NewsMeasles Update
    http://wwwnc.cdc.gov/travel/notices/in-the-news/measles.htm