デング熱流行状況 -アジア WPRO(更新3)

2012年2月10日 WPRO(原文[英語]へのリンク[PDF形式:673KB]

アジア

状況-2012年2月10日までのアップデート

下記の国々のデング活動性は、相対的に低く安定している状態です。カンボジアとラオスのデング症例数は2011年同時期に比べ2012年は多く報告されましたが、両国ともデング活動性は全体的に低いままです。

図.デング熱の報告症例数

この表は報告症例数です。デング熱の報告は国により異なり、各国のサーベイランスシステムが変更されても、上記の数値に反映されていません。2011年と2012年の報告症例数はそれぞれ同期間です。
*オーストラリア:Aedes aegyptiAedes albopictusはクイーンズランド北部とトレス海峡諸島のみ生息しています。

オーストラリア
2012年1月1日から1月31日までに、145症例(死亡なし)が報告されています。2011年10月以降、症例報告数は増加しています。

カンボジア
2012年1月24日までに、175症例(うち1人死亡)が報告され、歴史的に季節的な基準値に相対し高い活動性です。

ラオス
2012年1月24日までに、154症例(死亡なし)が報告され、歴史的に季節的な基準値に相対し高い活動性です。

マレーシア
2012年1月28日までに、1,868症例(うち6人死亡)が報告され、低い活動性が続いています。

フィリピン
2011年12月31日までに、118,868症例(639人死亡)が報告され、2011年6月から8月まで活動性が増加しました。

シンガポール
2012年1月28日までに、253症例が報告され、2011年8月13日の週以降、毎週の症例報告数は流行閾値を下回りました。

ベトナム
2012年1月までに、1,875症例(死亡なし)が報告されています。2011年の同時期(3人死亡)と比較し症例数は34%低くなっています。

出典

World Health Organization Regional Office for the Western Pacific
Dengue in the western Pacific Region
http://www.wpro.who.int/NR/rdonlyres/1D7FE387-302A-485C-9417-C8D740B249A9/0/07_Feb_2012DengueBiWeekly.pdf[PDF形式:673KB]