デング熱流行状況 -アジア WPRO(更新 6)

2012年3月20日 WPRO(原文[英語]へのリンク

デングの活動性は安定しています。カンボジアとラオスでは2011年同時期に比べ、2012年はより多くの症例が報告されていますが、両国ともに週の傾向は全体的に安定しています。

図.デング熱の報告症例数

この表は報告症例数です。デング熱の報告は国により異なり、各国のサーベイランスシステムが変更されても、上記の数値に反映されていません。2011年と2012年の報告症例数はそれぞれ同期間です。
*オーストラリア:Aedes aegyptiAedes albopictusはクイーンズランド北部とトレス海峡諸島のみ生息しています。

オーストラリア
2012年3月20日までに、464例が報告されています。症例報告数は2012年1月以降、減少しています。

カンボジア
2012年3月10日までに、559例(うち1人死亡)が報告され、季節的な基準値と比較し相対的に高い活動性です。

ラオス
2012年2月25日までに、266例(死亡なし)が報告され、季節的な基準値と同様の活動性です。

マレーシア
2012年3月10日までに、5,184例(うち16人死亡)が報告され、低い活動性が続いています。

フィリピン
2012年3月3日までに、11,016例が報告され、2012年1月以降活動性は減少しています。

シンガポール
2012年3月10日までに、633例が報告され、2011年8月13日以降、毎週の症例報告数は流行閾値を下回っています。

ベトナム
2012年2月20日までに、4,751例(うち2人死亡)が報告されています。2011年の同時期(5人死亡)と比較し症例報告数は37%低くなっています。

出典

WPRO:Dengue Situation Update
http://www.wpro.who.int/entity/emerging_diseases/DengueSituationUpdates/en/index.html