アジアにおける手足口病について(更新2)

2012年3月8日 WPRO

2012年2月26日終了週までの最新データは、国により様々です。

中国、香港、日本、マカオ、韓国での手足口病(HFMD)の活動性は低い状態です。しかしながらシンガポール、ベトナムでは、症例数が増加しています。

図.アジアにおける手足口病について

中国:全体的にレベルは低いままです。2012年1月に50,758例が報告され、2011年11月以降、症例数は減少し続けています。

香港(中国):全体的にレベルは低いままです。2012年1月28日までに病院当局に報告された手足口病の入院患者は7人です。2012年1月28日終了週の定点報告では、一般外来診療で1,000受診者当たり0.0例、一般開業医で1,000受診者数当たり0.0例です。

マカオ(中国)全体的にレベルは低いままです。2012年2月11日までに51例が報告されています。

日本:手足口病のサーベイランスは、定点報告単位で実施されています。全体的にレベルは低いままです。2012年2月26日までに3,873例が定点報告され、報告症例数の傾向は安定しています。2012年2月20日から26日までに348例(定点当たり0.11例)が報告されています。

韓国:手足口病のサーベイランスは、定点報告単位で実施されています。全体的にレベルは低いままです。2012年2月12日から18日の週の外来患者1,000人あたり0.3例で2012年2月18日終了週までの外来患者1,000人当たり0.4例です。

シンガポール:2011年12月以降、症例報告数は増加を続けています。2012年2月18日までに3,457例、2012年2月12日から18日までに815例が報告され、流行閾値(780例/週)を超えています。

ベトナム:全体的にレベルは高く報告症例数は増加しています。2012年2月26日までに7,889例(うち9人死亡)が60省から報告されています。2012年1月29日に2,857例(うち2人死亡)が報告されています。

出典

WPRO:Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD)
http://www.wpro.who.int/entity/emerging_diseases/HFMD/en/index.html