アジアにおける手足口病について(更新6)

2012年5月15日 WPRO

2012年5月6日までのデータです。最新データは、国により様々です。

日本、韓国での手足口病(HFMD)の活動性は低い状態が続いていますが、中国、香港、マカオ、シンガポールでは症例数が増加しています。ベトナムでは活動性の高い状態が続いています。

図.アジアにおける手足口病について


中国:全体的にレベルは増加しています。2012年3月に99,052例が報告され、3月に増加し始めました。

香港(中国):全体的にレベルは増加しています。2012年5月5日までに病院当局に報告された手足口病の入院患者は75人です。2012年5月5日終了週の定点報告では、一般外来診療所で1,000受診者当たり0例、一般開業医で1,000受診者当たり3.5例です。

マカオ(中国):全体的にレベルは増加しています。2012年4月30日までに310例が報告され、月間症例報告数は1月以降、増加しています。

日本:手足口病のサーベイランスは、定点報告で実施されています。2012年5月6日までに、定点医療機関から6,707例が報告され、症例報告数の傾向は安定しています。2012年4月30日から5月6日までの1週間に289例(定点当たり0.09例)が報告されています。(4月16日から4月22日までの1週間は351例(定点当たり0.11例)の報告でした。)

韓国:手足口病のサーベイランスは、定点報告で実施されています。全体的にレベルは低いままです。2012年4月22日から4月28日の週の外来患者1,000人あたり0.6例です。(4月8日から4月14日の週の外来患者1,000人あたり0.4例でした。)4月28日までの外来患者1,000人あたり0.2例です。

シンガポール:症例報告数は高い状態が続いています。2012年5月5日までに16,345例、2012年4月29日から5月5日までに1,468例が報告され、流行閾値(780例/週)を超えています。週単位の症例報告数は過去4週間増加しています。

ベトナム:全体的にレベルは高く、症例報告数は高い状態が続いています。2012年5月6日までに43,196例(うち22人死亡)が63省から報告されています。
また、アメリカCDCによりますと、症例数の最も多いのは北部のハイフォン(Hai Phong)で、次いでバックカン(Bac Can),イエンバイ(Yen Bai),ラオカイ(Lao Cai),ホアビン(Hoa Binh),ダナン(Da Nang),(ヴィンフック)Vinh Phuc,(クアンチ)Quang Tri,(ドンタップ)Dong Thap,(ビンディン)Binh Dinhの中部や南部の省から報告されています。

出典

WPRO:Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD)
Situation Updates(15 May 2012)

http://www.wpro.who.int/entity/emerging_diseases/HFMD.15May2012.pdf[PDF形式:188KB]

CDC:In the News
Hand, Foot, and Mouth Disease in Vietnam

http://wwwnc.cdc.gov/travel/notices/in-the-news/hand-foot-and-mouth-disease-in-vietnam.htm