デング熱流行状況 -アジア WPRO(更新13)

2012年7月13日 WPRO(原文[英語]へのリンク[PDF形式:192KB]

デング熱の活動性は国によって異なっています。オーストラリア、カンボジア、ラオス、マレーシア、フィリピンでは、2012年は2011年の同時期に比べ、症例報告数が多いですが、オーストラリアとフィリピンでは減少傾向にあり、マレーシアとシンガポールでは全体的に低いままです。カンボジアでは高い活動性が続いており、ラオスでも増加しています。

デング熱の報告症例数

この表は報告症例数です。デング熱の報告は国により異なり、各国のサーベイランスシステムが変更されても、上記の数値に反映されていません。2011年と2012年の報告症例数はそれぞれ同期間です。
*オーストラリア:Aedes aegyptiAedes albopictusはクイーンズランド北部とトレス海峡諸島にのみ生息しています。

オーストラリア
2012年6月30日までに、1,049例が報告されています。症例報告数は2012年1月以降、減少しています。

カンボジア
2012年6月19日までに、11,037例(うち45人死亡)が報告され、季節的な基準値と比較し活動性が高く増加した状態が続いています。2011年の同時期は3,183例(16人死亡)でした。

ラオス
2012年6月30日までに、1,638例(うち3人死亡)が報告され、2011年の同時期は899例でした。この4週間の症例数は過去5年間の平均値を上回っています。

マレーシア
2012年6月23日までに、11,430例(うち22人死亡)が報告され、低い活動性が続いています。症例数は低いままです。

フィリピン
2012年6月9日までに、34,232例が報告され、最近、活動性の増加がみられています。2011年同時期は32,238例でした。

シンガポール
2012年6月30日までに、1,982例が報告され、過去3週間の毎週の症例数は増加しています。

ベトナム
2012年5月31日までに、18,052例(うち9人死亡)が報告されています。2011年の同時期(16,004例で12人死亡)と比較し、症例数は13%多くなっています。

出典

WPRO:Dengue Situation Update

http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/13Jul2012.Dengue.Report.pdf[PDF形式:192KB]