アジアにおける手足口病について(更新9)

2012年7月13日 WPRO(原文〔英語〕へのリンク

各国の手足口病(HFMD)の活動性は様々です。
中国、マカオ、シンガポール、ベトナムでは症例数の減少が続いていますが、日本では増加しています。

図.アジアにおける手足口病について

中国:全体的なレベルは5月から6月にかけて減少しました。2012年6月末までに1,271,535例(うち356例死亡)が報告されました。

香港(中国):全体的なレベルは安定しています。2012年6月30日までに病院当局に報告された手足口病の入院患者は259例です。6月30日までの週の定点報告では、一般外来診療所で1,000受診者当たり0.1例、一般開業医で1,000受診者当たり3.2例です。

マカオ(中国):レベルは高いものの、全体的に活動性は過去2週間で減少しています。2012年6月30日までに、1,074例が報告されました。

日本:手足口病のサーベイランスは、定点報告で実施されています。全体的にレベルは低い状態のままですが、最近の数週間で増加傾向にあります。2012年7月1日までに、定点医療機関から13,916例が報告されています。6月25日から7月1日までに1,833例が報告されました。

韓国:手足口病のサーベイランスは、定点報告で実施されています。週単位の症例報告数は減少しましたが、レベルは持続しています。2012年6月30日までの週の外来患者1,000例あたり16.3例です(前週の6月23日までの外来患者1,000例あたり17.3例でした)。累計で、6月23日までの外来患者1,000例あたり2.9例です。

シンガポール:過去6週間で減少しています。7月1日から7月7日までに690例が報告され、流行閾値(780例/週)を下回りました。2012年7月7日までに累計で26,317例が報告されました。

ベトナム:全体的にレベルは高い状態が続いていますが、最近は活動性が減少しています。2012年7月1日までに63省から63,780例(うち34例死亡)が報告されています。

出典

WPRO:Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD)
Situation Updates(13 July 2012)

http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/HFMD/en/index.html