米国で発見された変異型のインフルエンザA型(H3N2)ウイルスについて

2012年7月24日 CDC(原文〔英語〕へのリンク

2011年8月以降、米国では変異型のインフルエンザA型ウイルスに感染した患者が数名確認されており、主に、H3N2の変異型ウイルス(H3N2v)に感染していました。調査の結果、豚に接触した後に感染したほか、限定的な人‐人感染によって感染したことが明らかになっています。米国の豚でH3N2vが検出されていますが、豚の集団で、どの程度広がっているのかは明らかになっていません。そして、人での散発的な発生や地域的な集団感染は、今後も継続して発生する可能性があります。持続的に人‐人感染が起こっている証拠はありませんが、すべてのインフルエンザウイルスは変異をする能力があり、このウイルスが広範囲に広がる可能性があります。これまでのところ、このウイルスに関連した疾患の重症度は季節性インフルエンザと同様です。少数の血清学的な調査によれば、成人はこのウイルスに対して既に免疫を持っているかもしれませんが、小児には免疫がありません。米国CDCは、このH3N2vを含む新たなインフルエンザウイルスによる感染を注意深く監視しており、適時に情報提供しています。

平成24年7月27日出典情報の更新に基づき、下記の感染者数を更新しました
2011年8月以降、米国でのH3N2vの感染者数は17人であり、インディアナ州(6人)、アイオワ州(3人)、メイン州(2人)、ペンシルバニア州(3人)、ユタ州(1人)、ウェストバージニア州(2人)で発生しています。

季節性インフルエンザの予防と同様に、いつも、手洗いや咳エチケットなどの衛生習慣を実行することが重要です。

出典

CDCInformation on H3N2Variant Influenza A Viruses(2012年7月26日更新)

http://www.cdc.gov/flu/swineflu/influenza-variant-viruses-h3n2v.htm

参考

FORTH 最新ニュース
限定的な新型インフルエンザA(H3N2)ウイルスのヒト-ヒト感染(アイオワ州、2011年11月)(2011年11月25日)

https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2011/11251635.html