デング熱流行状況 -アジア WPRO(更新17)

2012年9月6日 WPRO(原文[英語]へのリンク[PDF形式:192KB]

デング熱の活動性は国によって異なっています。オーストラリア、カンボジア、ラオス、マレーシア、フィリピン、ベトナムでは、2012年は2011年の同時期に比べ、症例報告数が多いですが、オーストラリアとカンボジアでは減少傾向にあり、マレーシアとシンガポールでは全体的に低いままです。ベトナムとラオスでは高い活動性が続いています。

表、デング熱流行状況-アジア WPRO(更新17)

この表は報告症例数です。デング熱の報告は国により異なり、各国のサーベイランスシステムが変更されても、上記の数値に反映されていません。2011年と2012年の報告症例数はそれぞれ同期間です。
*オーストラリア:Aedes aegyptiAedes albopictusはクイーンズランド北部とトレス海峡諸島にのみ生息しています。

オーストラリア
2012年8月31日までに、1,178例が報告されています。症例報告数は2012年1月以降、減少しています。2011年の同時期は567例でした。

カンボジア
2012年8月14日までに、27,818例(うち113人死亡、CFR(致死率)0.4%)が報告され、季節的な基準値を超えた状態が続いていますが、活動性は減少しています。2011年の同時期は9,530例(44人死亡、CFR 0.5%)でした。

ラオス
2012年8月25日までに、3,758例(うち9人死亡、CFR 0.2%)が報告されました。2011年の同時期は1,173例でした。症例数は高い値を示しています。活動性は過去3週間続いており、全国的に警戒水準に入ったままです。

マレーシア
2012年8月27日までに、14,542例(うち26人死亡、CFR 0.2%)が報告され、低い活動性が続いています。2011年の同時期は13,256例(21人死亡、CFR 0.2%)でした。

フィリピン
2012年8月18日までに、80,745例(うち496人死亡、CFR 0.6%)が報告され、最近、活動性の増加がみられています。2011年の同時期は70,745例(うち424人死亡、CFR 0.6%)でした。

シンガポール
2012年8月25日までに、2,913例が報告され、過去2週間の毎週の症例数は減少しており、警戒水準を下回ったままです。2011年の同時期は3,865例でした。

ベトナム
2012年7月31日までに、29,010例(うち20人死亡、CFR 0.1%)が報告されています。2011年の同時期は22,853例(うち22人死亡、CFR 0.1%)でした。症例数は6月の7,929例に比べ、7月は6,753例であり、減少しています。

出典

WPRO:Dengue Situation Update,6September2012

http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/Biweekly.6Sep2012.pdf[PDF形式:192KB]