デング熱流行状況 -アジア WPRO(更新20)

2012年10月30日 WPRO(原文[英語]へのリンク[PDF形式:141KB]

デング熱の活動性は国によって異なっています。オーストラリア、カンボジア、ラオス、マレーシア、フィリピン、ベトナムでは、2012年は2011年の同時期に比べ、症例報告数が多いですが、オーストラリア、カンボジア、フィリピン、ベトナムでは、最近は減少傾向にあります。マレーシアとシンガポールでは全体的に低いままです。

表、デング熱流行状況 -アジア WPRO(更新20)

この表は報告症例数です。デング熱の報告は国により異なり、各国のサーベイランスシステムが変更されても、上記の数値に反映されていません。2011年と2012年の報告症例数はそれぞれ同期間です。
*オーストラリア:Aedes aegyptiAedes albopictusはクイーンズランド北部とトレス海峡諸島にのみ生息しています。

オーストラリア
月別の傾向は8月から9月にかけて減少しました。2012年9月30日までに、1,280例が報告されています。

カンボジア
過去3週間の推移をみると、週別の傾向は減少し続けています。2012年10月9日までに、36,968例(うち155例死亡、CFR(致死率)0.4%)が報告されました。2011年の同時期は14,032例(64例死亡、CFR 0.5%)でした。

ラオス
過去3週間の推移をみると、週別の傾向は増加し続けています。2012年10月6日までに、6,622例(うち14例死亡、CFR 0.2%)が報告されました。2011年の同時期は2,731例(5例死亡、CFR 0.2%)でした。全国的に警戒水準に入ったままです。

マレーシア
過去3週間の推移をみると、週別の傾向は増加しましたが、レベルは低いままです。2012年10月20日までに、17,457例(うち27例死亡、CFR 0.2%)が報告されました。2011年の同時期は15,745例(27例死亡、CFR 0.2%)でした。

フィリピン
過去3週間の推移をみると、週別の傾向は減少し続けています。2012年10月13日までに、132,046例(うち701例死亡、CFR 0.5%)が報告されました。2011年の同時期は105,702例(うち577例死亡、CFR 0.5%)でした。

シンガポール
過去3週間の推移をみると、週別の傾向は増加しました。2012年10月20日までに、3,687例が報告されました。毎週の症例数は、警戒水準を下回ったままです。

ベトナム
月別の傾向は、8月(10,935例)から9月(9,668例)にかけて減少しました。2012年9月30日までに、51,256例(うち42例死亡、CFR 0.1%)が報告されています。2011年の同時期は42,525例(うち32例死亡、CFR 0.1%)でした。

出典

WPRO:Dengue Situation Update,30 October 2012

http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/Dengue.Report.30Oct2012.pdf[PDF形式:141KB]