アジアにおける手足口病について

2013年1月8日 WPRO (原文〔英語〕へのリンク

各国の手足口病(HFMD)の活動性は様々です。
中国、香港、マカオ、シンガポールでは、2011年の同じ期間に比べ、2012年は患者が多く報告されていますが、最近の傾向は、日本、マカオ、韓国、シンガポール、ベトナムでは減少しています。中国と香港では、わずかに増加しています。

2013年1月8日更新

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中国
月別の傾向は2012年10月から11月にかけて、わずかに増加しています。11月末までに2,071,237人(うち550人死亡)が報告されました。

香港(中国)
過去3週間の推移をみると、週別の傾向は入院患者と一般外来診療所でわずかに増加しましたが、一般開業医では減少しています。
12月29日までに病院当局に報告された手足口病の入院患者は514人です。12月29日までの週の定点報告では、一般外来診療所で1,000受診者当たり0.1人、一般開業医で1,000受診者当たり0.2人です。

マカオ(中国)
過去3週間の推移をみると、週別の傾向は減少しています。2012年は2,005人、2012年は1,182人が同じ期間に報告されています。

日本
手足口病のサーベイランスは、定点報告で実施されています。全体的にレベルは低いままで、過去3週間の推移をみると、週別の傾向は減少しています。12月19日までに、定点医療機関から70,682人が報告されています。12月10日から16日までの1週間に1,329人(定点当たり0.42人)が報告されています(12月3日から9日までの1週間は定点当たり0.43人でした)。

韓国
手足口病のサーベイランスは、定点報告で実施されています。過去3週間の推移をみると、週別の傾向はわずかに減少しています。12月22日までの1週間の外来患者は1,000人当たり2.7人です(12月15日までの1週間の外来患者は1,000人当たり2.8人でした)。累計では、12月22日までの週の外来患者は1,000人当たり4.2人です。

シンガポール
過去3週間の推移をみると、週別の傾向は減少しています。12月29日までに37,276人が報告されており、1週間に報告される患者数は、流行閾値を下回ったままです。

ベトナム
11月26日から12月2日までの1週間に報告された患者数は、前週と比べて低いです。12月2日までに、63省から148,366人(うち45人死亡)が報告されています。

出典

WPRO:Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD)
Situation Updates ,8 January 2013
http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/HFMD/en/index.html