アジアにおける手足口病について (更新2)

2013年3月7日 WPRO (原文〔英語〕へのリンク

各国の手足口病(HFMD)の活動性は、季節性の変動の後、全体的に減少しているか低くなっています。最近の傾向は中国、香港、マカオ、韓国、ベトナムでは減少しています。日本とシンガポールでは低いままです。
2013年3月7日更新

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  • 中国

月別の傾向は昨年12月から今年1月にかけて減少しました。1月末までに60,827人(死亡12人)が報告されました。

  • 香港(中国)

手足口病のサーベイランスは、定点報告で実施されています。過去3週間の推移をみると、週別の傾向は入院患者数で減少しました。一般開業医の受診率と一般外来診療所の受診率は低いままです。2月17日から23日までの週に、病院当局に報告された手足口病の入院患者は1人でした(昨年同時期も1人でした)。一般外来診療所で1,000受診者当たり0.0人、一般開業医で1,000受診者当たり0.4人です。

  • マカオ(中国)

過去3週間の推移をみると、週別の傾向は減少しました。2月23日から3月1日までに5人が報告されました。昨年同時期は22人でした。3月1日までの累積報告数は178人です。

  • 日本

手足口病のサーベイランスは、定点報告で実施されています。全体的にレベルは低いままですが、過去3週間の推移をみると、週別の傾向は増加しました。2月18日から24日までに、定点医療機関から589人(定点当たり0.19人)が報告されました。2月24日までの累積報告数は4,361人です(定点当たり1.39人)。

  • 韓国

手足口病のサーベイランスは、定点報告で実施されています。過去3週間の推移をみると、週別の傾向はわずかに減少しました。2月16日までの1週間の外来患者は1,000人当たり1.5人でした。2月16日までの累積報告は、外来受診者1,000人当たり1.6人です。

  • シンガポール

過去3週間の推移をみると、週別の傾向は増加しました。2月17日から23日までに267人が報告されました。昨年同時期は993人でした。2月23日までの累積報告数は1,482人でした。1週間に報告される患者数は、流行閾値を下回ったままです。

  • ベトナム

週別の報告数はわずかに減少しました。2月11日から17日までに638人が報告されました。前週は732人でした。1月1日から2月17日までに、59省から7,977人(死亡1人)が報告されました。

出典

WPRO:Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD)
Situation Updates(7 March 2013)
http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/HFMD/en/index.html