アジアにおける手足口病の流行

2014年12月29日 WPRO (原文〔英語〕へのリンク[PDF形式:477KB]

手足口病(HFMD)の活動性は、地域によって異なっています。

中国では、症例数が8月から僅かながら増加する傾向がみられました。しかし、11月からは減少する傾向です。患者数は前年よりも多い状況ですが、流行のピーク時よりは減ってきています(5月:約50万人)。日本では、2013年と比べて低い状態でとどまっています。50週目は、前2週と比べて僅かに増加したことが報告されました。香港では、病院局からの報告によりますと、週別入院数は30週以降で上下動はあるものの安定しています。49週の入院患者数は2013年と比べるとやや増えていますが、2012年とは同程度です。マカオでは、2014年年初から2回のピークが報告されました。直近の48週のピークからは減少の傾向です。シンガポールでは、41週以降は安定した状態が続いており、2013年の同時期よりも僅かながら減少する傾向があります。ベトナムでは39週以来、患者数は季節変動を追うように減少傾向が報告されています。新規患者の報告数は1,412例で、前週と比べて56例(3.8%)減りました。

2014年12月29日更新

図.アジアにおける手足口病の流行状況

出典

WPRO :Hand, Foot and Mouth Disease (HFMD)
Situation Updates(29December2014)
http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/hfmd_biweekly_29dec2014.pdf?ua=1[PDF形式:477KB]