アジアにおける手足口病の流行 (更新1)

2015年1月13日 WPRO (原文〔英語〕へのリンク[PDF形式:1.2MB]

アジアにおける手足口病が発生している国およびその国における患者数の定期報告です。

中国では、症例数が8月から僅かながら増加する傾向がみられました。しかし、11月からは減少する傾向です。患者数は前年よりも多い状況ですが、流行のピーク時よりは減ってきています(5月:約50万人)。日本では、2013年と比べて低い状態でとどまっています。52週末には、定点観測地点における患者数は前2週と比べて僅かに減少したことが報告されました。香港では、病院局からの報告によれば、30週以降で上下動はあるものの週別入院患者数は安定しています。52週の入院患者数は 2013年と比べるとやや増えていますが、2012年よりは低くなっています。マカオでは、2014年年初から2回のピークが報告されました。直近の48週のピークからは減少する傾向です。シンガポールでは、41週以降は安定した状態が続いており、2013年の同時期よりも僅かながら減少しています。ベトナムでは、2015年第1週に保健省予防医療総局が579人の新しい患者の報告を受けました。37か所の都市と地域において死亡者は発生していません。2014年第52週と比べて、患者数は529人(47.7%)減りました。昨年の同期時と比べても、患者数は42.7%減少しています。

2015年1月13日更新

図.アジアにおける手足口病の流行状況

註:中国は12月10日まで、ベトナムは2015年1月まで、その他の国は2014年12月最終週までの患者数が記載されています。香港特別行政区の報告は入院患者数です。

出典

WPRO :Hand, Foot and Mouth Disease (HFMD)
Situation Updates. 13 January 2015.
http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/hfmdbiweekly_13jan2015.pdf?ua=1[PDF形式:1.2MB]