西太平洋地域における麻しんおよび風しんの流行状況 (更新2)

2015年4月 WPRO (原文[英語]へのリンク[PDF形式:455KB]

世界保健機関(WHO)西太平洋事務局(WPRO)から定期発行されている麻しんと風しんの流行(Measles-Rubella Bulletin. Vol. 9(4); April 2015)からの最新情報です。

2015年1月から4月20日までに報告された麻しん累積確定患者数は、中国が12,438人、フィリピンが354人、モンゴルが103人と多く、日本は5人でした。人口100万人あたりの患者発生率が高いのは、モンゴル144.3、中国35.6、パプアニューギニア23.4、フィリピン13.9でした。日本は0.2でした。

図.麻しんの流行状況

2015年1月から4月20日までに報告された風しん累積確定患者数は、中国が2,628人、ベトナムが71人、フィリピンが56人、マレーシアが12人でした。人口100万人あたりの患者発生率では、中国が7.5、モンゴルが5.6、ベトナムが3.0、フィリピンが2.2、マレーシアが1.6でした。

麻しんは非常に感染性の高いウイルス性疾患です。世界では、安全で効果的なワクチンがあるにもかかわらず、青少年の主要な死亡原因となっています。WHOは2020年までに麻しんと風疹を撲滅するという目標を立て、世界規模でのワクチン活動計画を展開しています。

出典

WPRO.Expanded programme on immunization
Measles-Rubella Bulletin, volume 9 Issue 4, April 2015
http://www.wpro.who.int/immunization/documents/mrbulletinvol9issue4.pdf[PDF形式:455KB]

参考

WHO, Immunization, Vaccines and Biologicals: Measles
http://www.who.int/immunization/diseases/measles/en/

FORTH最新ニュース
麻しんについて(ファクトシート)(2015年2月12日)
https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2015/02121326.html