アジアにおける手足口病の流行 (更新4)

2015年5月5日 WPRO (原文[英語]へのリンク[PDF形式:640KB]

アジアにおける手足口病が発生している国およびその国における患者数の定期報告です。

註:原文には、過去数年間と比較した週別のグラフが掲載されています。さらなる情報は原文を参照してください。

中国では、2015年3月31日までに14人の死亡者を含む152,144人の手足口病患者が報告されました。3月1日から31日までには、61,378人の患者が報告されています。これは2014年の同時期(n=83,264)と比べて26%の減少です。日本では、2015年4月22日までに19,447人の患者が報告されました。3月12日(第11週)以降、日本での週毎の患者数は増加しており、昨年にみられた患者数と比べて多くなっています。4月16日から22日までには、2,439人が報告されました。昨年の同期間の報告では383人でした。香港では、定点観測による週別入院患者数は低くとどまっており、例年の季節変動に沿っています。4月25日までに、患者44人が報告されました。昨年の同期間の報告は49人でした。マカオでは、2015年4月2日までに患者333人が報告されました。3月23日から4月2日までの一週間には、患者27人が報告されました。これは昨年の同時期(n=177)と比べて85%の減少です。シンガポールでは、4月25日までに患者8,835人が報告されました。4月19日から25日までには、692人の手足口病患者が報告されました。これは前週(n=632)と比べて、また2014年の同時期(n=348)と比べて、報告された患者数が多くなっています。ベトナムでは、2015年1月1日から4月19日までに死亡者2人を含む患者13,720人が報告されました。2014年の同時期(n=17,410、死亡2)と比べて、報告された患者数は21.2%少なくなっています。第16週(4月13日から19日まで)には、63省のうちの62省から患者916人が報告されました。死亡者はいませんでした。これは前週よりも55人(5.7%)減っています。

図.アジアにおける手足口病の流行状況

出典

WPRO.Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD)Situation Update Number461.
5 May 2015.
http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/hfmd_biweekly_20150505.pdf?ua=1[PDF形式:640KB]