アジアにおける手足口病の流行 (更新5)

2015年6月2日 WPRO (原文[英語]へのリンク[PDF形式:1.1MB]

アジアにおける手足口病が発生している国およびその国における患者数の定期報告です。
註:原文には、過去数年間と比較した週別のグラフが掲載されています。さらなる情報は原文を参照してください。

中国では、2015年4月30日までに死亡者15人を含む325,528人の手足口病患者が報告されました。4月1日から30日までには、173,384人の患者が報告されています。これは2014年の同時期(n=83,264)と比べて59%の減少です。2015年に報告された月別の手足口病患者数は2012年、2013年、2014年のパターンに沿った季節変動を示しています。

日本では、2015年5月27日までに37,245人の患者が報告されました。3月12日(第11週)以降、日本での週毎の患者数は増加しており、昨年にみられた患者数と比べて多くなっています。5月21日から27日までには、5,255人が報告されました。昨年の同期間の報告では796人でした。

香港では、定点観測による週別入院患者数が香港での手足口病の季節変動パターンに沿って増加しています。5月23日までに、患者112人が報告されました。昨年の同期間の報告は91人で、昨年よりも多くなっています。

マカオでは、 2015年5月31日までに手足口病患者1,415人が報告されました。5月31日までの一週間には、患者101人が報告されました。これは昨年の同時期 (n=164)と比べて少なくなっています。

シンガポールでは、5月23日までに患者111,972人(原文どおり記載)が報告されました。5月17日から23日までには、855 人の手足口病患者が報告されました。これは前週(n=782)と比べて多くなっています。

ベトナムでは、2015年1月1日から5月24日までに死亡者4人を含む手足口病患者18,004人が報告されました。2014年の同時期 (n=26,924、死亡2)と比べて、報告された患者数は33.1%少なくないものの、死亡者は2人多くなっています。第21週(5月18日から24日まで)には、63省のうちの 62省から患者774人が報告されました。およそ70.4%の患者が南部からでした。前週と比べて34人(4.6%)増えています。

図.アジアにおける手足口病の流行状況

出典

WPRO.Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD)Situation Update Number463.
2 June 2015.
http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/hfmd_biweekly_20150602.pdf?ua=1[PDF形式:1.1MB]