アジアにおける手足口病の流行 (更新6)

2015年7月1日 WPRO (原文[英語]へのリンク[PDF形式:410KB]

アジアにおける手足口病が発生している国およびその国における患者数の定期報告です。

註:原文には、過去数年間と比較した週別のグラフが掲載されています。さらなる情報は原文を参照してください。

中国では、2015年5月31日までに死亡者26人を含む630,391人の手足口病患者が報告されました。5月1日から31日までに、304,863人の患者が報告されています。これは2014年の同時期(n=528,777)と比べて42%の減少です。2015年に報告された月別の手足口病患者数は2012年、2013年、2014年のパターンに沿った季節変動を示しています。

日本では、2015年6月21日までに69,163人の患者が報告されました。3月12日(第11週)以降、日本における週毎の患者数は昨年みられた患者数を上回っています。6月15日から21日までには、11,018人が報告されました。昨年の同期間の報告では1,824人でした。

香港では、定点観測による週別入院患者数が香港での手足口病の季節変動パターンに沿って減ってきています。6月20日までに、昨年の同期間の報告患者数148人よりも多い患者190人が報告されました。

マカオでは、 2015年6月21日までに手足口病患者1,623人が報告されました。6月21日までの1週間には、患者161人が報告されました。これは前週(n=273)よりも少なくなっています。しかし、最近4年間の同時期としては多くなっています。

シンガポールでは、2015年6月20日までに患者14,778人が報告されました。6月14日から20日までには、541 人の手足口病患者が報告されました。これは前週(n=540)と同程度の数です。

ベトナムでは、2015年1月1日から6月21日までに死亡者4人を含む手足口病患者21,165人が報告されました。2014年の同時期 (n=34,714、死亡2)と比べて、報告された患者数は39.0%少なくないものの、死亡者は2人多くなっています。第25週(6月15日から21日まで)には、63省のうちの 62省から患者559人が報告されました。死亡者は報告されていません。およそ69.2%の患者が南部からでした。前週と比べて110人(16.4%)減っています。

図.アジアにおける手足口病の流行状況

出典

WPRO.Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD)Situation Update Number465.
1 July 2015.
http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/hfmd_biweekly_20150701rev.pdf?ua=1[PDF形式:410KB]