アジアにおける手足口病の流行 (更新7)

2015年7月28日 WPRO (原文[英語]へのリンク[PDF形式:383KB]

アジアにおける手足口病が発生している国およびその国における患者数の定期報告です。

註:原文には、過去数年間と比較した週別のグラフが掲載されています。さらなる情報は原文を参照してください。

中国では、2015年6月30日までに死亡者28人を含む984,699人の手足口病患者が報告されました。これは2014年の同時期(n=1,688,640)と比べて71%に減少です。2015年に報告された月別の手足口病患者数は、2012年、2013年、2014年に示された季節変動パターンに沿っています。

日本では、2015年7月19日までに156,219人の患者が報告されました。3月12日(第11週)以降、日本における週別の患者数は前年にみられた患者数を上回っています。2015年7月13日から19日までには、31,920人が報告されました。これは昨年の同期間の報告(n=23,329)と比べて37%の増加です。現在の状況は2013年を上回っています。

香港では、定点観測による週別入院患者数が増加しています。7月4日までに、2015年の報告患者数は2014年の同期間の報告患者数219人よりも多く、308人が報告されました。

マカオでは、 2015年7月25日までに手足口病患者2,109人が報告されました。2015年7月25日までの1週間には、前週(n=78)よりも少ない28人の患者が報告されました。これは、最近4年間の同時期と同程度かそれを下回っています。

シンガポールでは、2015年7月18日までに手足口病患者16,633人が報告されました。2015年7月12日から18日までには、392 人の患者が報告されています。これは前週(n=430)よりも少なくなっています。

ベトナムでは、2015年1月1日から7月19日までに死亡者4人を含む手足口病患者23,782人が報告されました。報告された患者数は、2014年の同時期と比べて40.6%まで低下しているものの、死亡者は2人多くなっています。第29週(2015年7月12日から19日まで)には、63省のうちの49省から患者535人が報告されました。死亡者は報告されていません。およそ患者の76.4%が南部からの報告です。前週と比べて40人(7%)減っています。

図.アジアにおける手足口病の流行状況

出典

WPRO/WHO.Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD)Situation Update Number467.28 July 2015.
http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/hfmd_biweekly_20150728.pdf?ua=1[PDF形式:383KB]