西太平洋地域における麻しんおよび風しんの流行状況 (更新3)

2015年7月 WPRO (原文[英語]へのリンク[PDF形式:458KB]

世界保健機関(WHO)西太平洋事務局(WPRO)から定期発行されている麻しんと風しんの流行(Measles-Rubella Bulletin. Vol. 9(7); July 2015)からの最新情報です。

2015年1月から7月20日までに報告された麻しん累積確定患者数は、中国が32,292人、モンゴルが746人、フィリピンが595人、ベトナムが100人と多く、日本は20人でした。人口100万人あたりの患者発生率が高い国は、モンゴル522.6、中国46.3、ブルネイ18.1、マレーシア18.1人、パプアニューギニア12.2、フィリピン11.7、太平洋諸国および地域10.4でした。日本は0.3でした。

図.麻しんの流行状況

2015年1月から7月20日までに報告された主な国の風しん累積確定患者数は、中国が7,103人、ベトナムが162人、フィリピンが101人、マレーシアが21人、モンゴルが13人でした。人口100万人あたりの患者発生率では、中国が10.2、モンゴルが9.1、マカオが7.0、ベトナムが3.5、フィリピンが2.0、マレーシアが1.4、ラオスが1.1、香港が1.1でした。

麻しんは非常に感染性の高いウイルス性疾患です。世界では、安全で効果的なワクチンがあるにもかかわらず、青少年の主要な死亡原因となっています。WHOは2020年までに麻しんと風疹を撲滅するという目標を立て、世界規模でのワクチン活動計画を展開しています。

出典

WPRO/WHO.Expanded programme on immunization
Measles-Rubella Bulletin, volume 9 Issue 7, July 2015
http://iris.wpro.who.int/bitstream/10665.1/11373/1/Measles-Rubella_Bulletin_2015_Vol_09_No_07.pdf[PDF形式:458KB]

参考

WHO, Immunization, Vaccines and Biologicals: Measles
http://www.who.int/immunization/diseases/measles/en/

FORTH最新ニュース
麻しんについて(ファクトシート)(2015年2月12日)
https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2015/02121326.html