アジアにおける手足口病の流行 (更新9)

2015年9月22日 WPRO (原文[英語]へのリンク[PDF形式:478KB]

アジアにおける手足口病が発生している国およびその国における患者数の定期報告です。

註:原文には、過去数年間と比較した週別のグラフが掲載されています。さらなる情報は原文を参照してください。

中国では、2015年8月31日までに死亡者103人を含む1,427,751人の手足口病患者が報告されました。8月1日から31日までには、先月(n=262,239)と比べて31.1%少ない、患者180,813人が報告されました。2015年に報告された月別の手足口病患者数は、2012年、2013年、2014年に示された季節変動パターンに沿っています。

日本では、2015年8月19日までに316,377人の手足口病患者が報告されました。3月12日(第11週)以降、手足口病の患者数が増加していましたが、8月2日以降、その数は減少してきました。2015年8月31日から9月6日までには、患者16,092人が報告されました。これは先週(n=17,736)と比べて9.3%減少しています。ウイルスはコクサッキーA16とA6が最も頻繁に検出されていました。

香港では、2015年9月12日現在、手足口病入院患者510人が報告されています。9月6日から12日までに、定点観測から入院患者22人が報告されました。患者の数は2012年と2014年の同時期に比べて多いですが、2013年よりは少なくなっています。

マカオでは、2015年9月13日までに手足口病患者2,469人が報告されました。2015年9月13日までの1週間に、新たに患者42人が報告されました。この患者数は季節変動の傾向に沿っています。

シンガポールでは、2015年9月12日までに手足口病患者20,334人が報告されました。これは2014年に報告された患者数(n=15,450)よりも多くなっています。2015年9月6日から12日までには、前週(n=483)よりも15.7%少ない407人の手足口病患者が報告されています。この患者数は季節変動の傾向に沿っています。

ベトナムでは、2015年1月1日から9月6日までに死亡者4人を含む手足口病患者29,047人が報告されました。2014年の同時期と比べて患者数は43.2%少なくなっています。第36週(2015年8月31日から9月6日まで)には、63省のうちの51省から患者891人が報告されました。死亡者は報告されていません。およそ患者の72.4%が南部からの報告です。前週に比べて患者が223人(33.4%)増加しています。

図.アジアにおける手足口病の流行状況

出典

WPRO/WHO.Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD)Situation Update Number471. 22September2015.
http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/hfmd_biweekly_20150922.pdf?ua=1[PDF形式:478KB]