西太平洋地域における麻しんおよび風しんの流行状況(更新5)

2015年11月WPRO(原文[英語]へのリンク[PDF形式:460KB]

世界保健機関(WHO)西太平洋事務局(WPRO)から定期発行されている麻しんと風しんの流行(Measles-Rubella Bulletin. Vol. 9 (11); November2015)からの最新情報です。

2015年1月から11月20日までに報告された麻しん累積確定患者数は、中国が38,777人、モンゴルが1,262人、マレーシアが805人、フィリピンが671人、ベトナムが168人と多く、日本は25人でした。人口100万人あたりの患者発生率が高い国は、モンゴル530.5、中国33.3、マレーシア32.2人、ブルネイ10.8でした。日本は0.2でした。

図.麻しんの流行状況

2015年1月から11月20日までに報告された主な国の風しん累積確定患者数は、中国が7,988人、ベトナムが185人、フィリピンが138人、マレーシアが25人、カンボジアが19人、モンゴルが18人、ラオスが16人でした。人口100万人あたりの患者発生率では、モンゴルが7.6、中国が6.9、マカオが4.2、ラオスが2.7、ベトナムが2.4、フィリピンが1.6、カンボジアが1.4、香港が1.1でした。

麻しんは非常に感染性の高いウイルス性疾患です。世界では、安全で効果的なワクチンがあるにもかかわらず、青少年の主要な死亡原因となっています。WHOは2020年までに麻しんと風疹を撲滅するという目標を立て、世界規模でのワクチン活動計画を展開しています。

出典

WPRO.Expanded programme on immunization
Measles-Rubella Bulletin, volume 9 Issue11, November2015
http://iris.wpro.who.int/bitstream/handle/10665.1/12425/Measles-Rubella_Bulletin_2015_Vol_09_No_11.pdf[PDF形式:448KB]

参考