アジアにおける手足口病の流行(更新12)

2015年12月15日 WPRO(原文[英語]へのリンク[PDF形式:516KB]

アジアにおける手足口病が発生している国およびその国における患者数の定期報告です。

註:原文には、過去数年間と比較した週別のグラフが掲載されています。統計の取り方が異なるため国別の比較はできません。さらなる情報は原文を参照してください。

  • 中国では、2015年11月30日までに、死亡者4人を含む1,898,760人の手足口病患者が報告されました。10月1日から31日までには、先月(n=160,106)よりも少ない130,829人の患者が報告されました。2015年に報告された月別の手足口病患者数は、2012年、2013年、2014年に示された季節変動パターンに沿っています。
  • 日本では、2015年12月9日までに、380,264人の手足口病患者が報告されました。3月以降、手足口病の患者数が増加し、8月にピークを迎えました。その後、週毎の患者数は減ってきています。2015年11月30日から12月6日までに、患者719人が報告されました。これは先週(n=838)よりも少なくなっています。ウイルスはコクサッキーA16とA6が最も頻繁に検出されていました。
  • 香港では、2015年12月5日までに、手足口病入院患者845人が報告されました。これは2014年の同時期に報告された患者(n=344)よりも多くなっています。11月29日から12月5日までの定点観測での入院患者は27人でした。この数週間、手足口病での入院患者数はいつもよりも多い傾向にあります。
  • マカオでは、2015年12月5日までに、手足口病患者3,159人が報告されました。この患者数は昨年の傾向に沿っており、2015年12月5日の週には、前週(n=70)よりも少ない44人の患者が報告されました。
  • シンガポールでは、2015年12月5日までに、手足口病患者26,296人が報告されました。これは2014年の同時期に報告された患者数(n=20,291)よりも多くなっています。2015年11月29日から12月5日までに、手足口病患者533人が報告されました。これは、前週(n=610)よりも少なくなっています。
  • ベトナムでは、12月6日までに、死亡者5人を含む手足口病患者55,797人が報告されました。63省と政令地区のうち62省からの報告です。2014年の同時期(76,253人)と比べて累積患者数は26.8%少なくなっています。第49週には、患者1,388人が報告されました。死亡者は報告されていません。およそ患者の87.3%が南部からの報告です。前週(n=1,208)に比べると、患者が9.04%減少しました。9月には患者実数が増加していましたが、10月には上昇が止まり、第49週には減少する傾向となりました。

出典

WPRO/WHO.Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD)Situation Update Number477. 15December2015.
http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/hfmd_biweekly_20151215.pdf?ua=1[PDF形式:516KB]