麻しんと風しんの流行状況-西太平洋地域

2016年1月WPRO(原文[英語]へのリンク[PDF形式:467KB]

世界保健機関(WHO)西太平洋事務局(WPRO)から定期発行されている麻しんと風しんの流行状況(Measles-Rubella Bulletin. Vol. 10 (1); January2016)からの最新情報です。

2016年1月20現在、2015年に報告された麻しん累積確定患者数は、中国が41,217人、モンゴルが1,589人、マレーシアが1,117人、フィリピンが688人、ベトナムが183人と多く、日本は32人でした。人口100万人あたりの患者発生率が高い国は、モンゴル556.6、マレーシア37.2、中国29.5でした。日本は0.3でした。

図.麻しんの流行状況

2015年に報告された主な国の風しん累積確定患者数は、中国が8,245人、ベトナムが254人、フィリピンが154人、モンゴルが28人、マレーシアが26人、カンボジアが18人、ラオスが16人でした。人口100万人あたりの患者発生率では、モンゴルが9.8、中国が5.9、マカオが3.5、ベトナムが2.7、ラオスが2.3、フィリピンが1.5、カンボジアが1.1でした。

麻しんは非常に感染性の高いウイルス性疾患です。世界では、安全で効果的なワクチンがあるにもかかわらず、青少年の主要な死亡原因となっています。風しんは妊娠中に感染すると胎児に影響を及ぼす可能性があります。WHOは2020年までに麻しんと風疹を撲滅するという目標を立て、世界規模でのワクチン活動計画を展開しています。

出典

WPRO.Expanded programme on immunization
Measles-Rubella Bulletin, volume 10 Issue 1, January2016
http://iris.wpro.who.int/bitstream/handle/10665.1/12770/Measles-Rubella_Bulletin_2016_Vol_10_No_01.pdf[PDF形式:467KB]

参考