麻しんと風しんの流行状況-西太平洋地域(更新)

2016年3月WPRO(原文[英語]へのリンク[PDF形式:464KB]

世界保健機関(WHO)西太平洋事務局(WPRO)から定期発行されている麻しんと風しんの流行状況(Measles-Rubella Bulletin. Vol. 10 (3); March 2016)からの最新情報です。

2016年3月20現在、2016年に報告された麻しん累積確定患者数は、中国が3,636人、モンゴルが1,416人、マレーシアが340人、オーストラリアが20人と多く、日本は2人でした。人口100万人あたりの患者発生率が高い国は、モンゴル2,825.9、マレーシア66.3、中国15.8でした。日本は0.1でした。

図.麻しんの流行状況

2016年3月20までに報告された主な国の風しん累積確定患者数は、中国が479人、ラオスが21人でした。人口100万人あたりの患者発生率では、ラオスが18.2、中国が2.1、モンゴルが2.0、マレーシアが1.2でした。

麻しんは非常に感染性の高いウイルス性疾患です。世界では、安全で効果的なワクチンがあるにもかかわらず、青少年の主要な死亡原因となっています。風しんは妊娠中に感染すると胎児に影響を及ぼす可能性があります。WHOは2020年までに麻しんと風疹を撲滅するという目標を立て、世界規模でのワクチン活動計画を展開しています。

出典

WPRO.Expanded programme on immunization
Measles-Rubella Bulletin, volume 10 Issue 3, March 2016
http://iris.wpro.who.int/bitstream/handle/10665.1/13086/Measles-Rubella_Bulletin_2016_Vol_10_No_03.pdf[PDF形式:464KB]

参考