アジアにおける手足口病の流行状況 (更新5)

2016年5月31日に世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務所(WPRO)から公表された手足口病患者数およびその国における発生状況の定期報告です。

註:原文には、過去数年間と比較した週別のグラフが掲載されています。さらなる情報は原文を参照してください。

  • 中国
    2016年4月30日までに、死亡者34人を含む410,850人の手足口病患者が報告されました。4月1日から30日までに、3月に報告された患者数(n=72,464)よりも多い、226,430人の患者が報告されました。2016年における毎月の手足口病患者数は、2012年から2015年の季節変動パターンを辿っています。
  • 日本
    2016年5月31日現在、2016年に報告された手足口病患者は2,697人でした。第20週の患者数は428人で、前週は279人でした。全体として、手足口病の活動は季節変動パターンに沿っています。
  • 香港
    2016年5月21日現在、第21週までに194人の手足口病入院患者が定点観測施設から報告されました。これは、前年にみられた報告数に沿っています。第21週には、定点観測施設から18人の入院患者が報告されました。手足口病の入院患者数は増加していますが、季節変動パターンには沿っています。
  • マカオ
    2016年には、1,401人の手足口病患者が報告されました。第21週には、新たに手足口病患者172人が報告されました。第20週と比べると、患者数は減りました。
  • シンガポール
    2016年第20週までに、手足口病患者16,893人が報告されました。2016年の患者数は、2012年に特に多い患者数が報告されたことを除けば、ここ数年間の同時期に報告された患者数よりも多くなっています。第20週には、手足口病患者1,314人が報告されました。
  • ベトナム
    2016年5月8日までに、63省のうち61省から手足口病患者12,605人が報告されました。死亡者は報告されませんでした。第19週には、死亡者はなく、患者が612人報告されました。南部地域の患者数が、国内で報告される全患者数の61.1%を占めていました。

図.アジアにおける手足口病の流行状況

出典

WPRO/WHO. 31 May 2016
Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD)Situation Update Number489
http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/hfmd_biweekly_20160531.pdf?ua=1[PDF形式:423KB]