アジアにおける手足口病の流行状況(更新7)

2016年7月26日に世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務所(WPRO)から公表された手足口病患者数およびその国における発生状況の定期報告です。

註:原文には、過去数年間と比較した週別のグラフが掲載されています。さらなる情報は原文を参照してください。

  • 中国
    2016年5月31日までに、死亡者77人を含む852,925人の手足口病患者が報告されました。5月1日から31日までに、4月に報告された患者数(n=226,430)よりも多い、442,075人の患者が報告されました。2016年における毎月の手足口病患者数は、2012年から2015年の季節変動パターンを辿っています。
  • 日本
    2016年7月20日現在、2016年に報告された手足口病患者は12,882人でした。第28週の患者数は2,298人で、前週は2,008人でした。全体として、手足口病の活動は低調で、季節変動パターンに沿っています。
  • 韓国
    定点観測施設では、週毎の手足口病患者数が減少傾向にありました。第29週には、受診者1000人あたりの手足口病患者は41.7%で、これは前週に記録された45.4%よりは低くなっていました。
  • 香港
    2016年7月26日現在、391人の手足口病入院患者が定点観測施設から報告されました。第29週に定点観測施設から報告された入院を必要とする患者の数は21人で、2013年を除けば過去数年間にみられた報告数に沿っています。手足口病の入院患者数は減少しており、季節変動パターンに沿っています。
  • マカオ
    2016年6月24日現在、2,431人の手足口病患者が報告されました。第28週には、新たに手足口病患者69人が報告されました。患者数は第27週の70人と同様の傾向です。
  • シンガポール
    2016年第28週までに、手足口病患者25,355人が報告されました。第28週には、871人が報告されました。これは、ここ数年間の同時期に報告された患者数よりも多くなっています。
  • ベトナム
    2016年6月26日までに、63省のうち62省から手足口病患者17,503人が報告されました。死亡者は報告されませんでした。第26週には、死亡者はなく、患者503人が報告されました。南部地域の患者数が、国内で報告される全患者数の63.8%を占めていました。

図.アジアにおける手足口病の流行状況

出典

WPRO/WHO. 26 July 2016
Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD)Situation Update Number493
http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/hfmd_biweekly_20160726.pdf?ua=1[PDF形式:404KB]