アジアにおける手足口病の流行状況 (更新8)
2016年8月23日に世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務所(WPRO)から公表された手足口病患者数およびその国における発生状況の定期報告です。
註:原文には、過去数年間と比較した週別のグラフが掲載されています。さらなる情報は原文を参照してください。
●中国
2016年7月31日までに、死亡者151人を含む1,620,670人の手足口病患者が報告されました。7月1日から31日までに、6月に報告された患者数(n=452,668)よりも多い、315,077人の患者が報告されました。2016年における毎月の手足口病患者数は、2012年から2015年における季節変動パターンを辿っています。
●日本
2016年8月17日現在、2016年に報告された手足口病患者は21,512人でした。2016年の第32週の患者数は1,738人、前週は2,373人でした。全体として、手足口病の活動は低調で、季節変動パターンに沿っています。
●韓国
定点観測施設では、週毎の手足口病患者数が減少傾向にありました。第32週には、受診者1000人あたりの手足口病患者は23.7で、これは前週に記録された27.9よりも低くなっていました。
●香港
2016年8月13日現在、443人の手足口病入院患者が定点観測施設から報告されました。第32週に定点観測施設から報告された入院を必要とする患者の数は9人で、前年にみられた患者数よりも少なくなっています。手足口病の入院患者数は減少しており、季節変動パターンに沿っています。
●マカオ
2016年に報告された手足口病の患者数は2,577人でした。第32週には、新たに手足口病患者35人が報告されました。第31週の患者数は36人で同様の傾向でした。
●シンガポール
2016年第32週までに、手足口病患者29,009人が報告されました。第32週には、917人が報告されました。これは、ここ数年間の同時期に報告された患者数よりも多くなっています。
●ベトナム
2016年7月31日までに、63省のうち62省から手足口病患者20,438人が報告されました。死亡者は報告されませんでした。南部地域の患者数が、国内で報告される全患者数の65.5%を占めていました。
出典
WPRO/WHO.Emerging disease surveillance and response. 23 August 2016
Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD)Situation Update Number495
http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/hfmd_biweekly_20160823.pdf?ua=1[PDF形式:706KB]