麻しんと風しんの流行状況 -西太平洋地域(更新8)

2016年10月WPRO (原文[英語]へのリンク[PDF形式:2507KB]

世界保健機関(WHO)西太平洋事務局(WPRO)から定期発行されている麻しんと風しんの流行状況(Measles-Rubella Bulletin. Vol. 10 (10); October2016)からの最新情報です。

2016年10月20現在、2016年に報告された麻しん累積確定患者数は、中国が22,999人、モンゴルが3,340人、マレーシアが1,173人と多く、日本は134人でした。人口100万人あたりの患者発生率が高い国は、モンゴル(1481.3)、マレーシア(50.9)、ニュージーランド(28.9)、中国(22.2)、シンガポール(20.8)でした。日本は1.4でした。

図.麻しんの流行状況

2016年10月20までに報告された主な国の風しん累積確定患者数は、中国が4,218人、ベトナムが283人、フィリピンが104人、マレーシア57人、ラオスが21人でした。日本は3人でした。人口100万人あたりの患者発生率では、中国が4.1、ラオスが4.0、モンゴルが4.0、ベトナムが4.0、マレーシアが2.5、フィリピンが1.4でした。

麻しんは非常に感染性の高いウイルス性疾患です。世界では、安全で効果的なワクチンがあるにもかかわらず、青少年の主要な死亡原因となっています。風しんは妊娠中に感染すると胎児に影響を及ぼす可能性があります。WHOは2020年までに麻しんと風しんを撲滅するという目標を立て、世界規模でのワクチン活動計画を展開しています。

出典

WPRO.Expanded programme on immunization
Measles-Rubella Bulletin, volume 10 Issue 10, October2016
http://iris.wpro.who.int/bitstream/handle/10665.1/13498/Measles-Rubella-Bulletin-2016-Vol-10-No-10.pdf[PDF形式:2507KB]

参考

WHO.Immunization, Vaccines and Biologicals: Measles
http://www.who.int/immunization/diseases/measles/en/

FORTH最新ニュース
麻しんについて(ファクトシート)(2016年4月)
https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2016/04060944.html

風しんについて(ファクトシート)(2016年4月)
https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2016/04120856.html