アジアにおける手足口病の流行状況 (更新11)
2016年11月15日に世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務所(WPRO)から公表された手足口病患者数およびその国における発生状況の定期報告です。
註:原文には、過去数年間と比較した週別のグラフが掲載されています。さらなる情報は原文を参照してください。
中国
2016年8月31日までに、死亡者172人を含む1,792,251人の手足口病患者が報告されました。8月1日から31日までに、7月に報告された患者数(n=315,077)よりも少ない、171,581人の患者が報告されました。2016年における毎月の手足口病患者数は、2012年から2015年における季節変動パターンを辿っています。
日本
2016年11月2日現在、2016年に報告された手足口病患者は52,247人でした。2016年第43週の患者数は3,352人で、前週は3,267人でした。第43週は、手足口病の活動は高まり始めています。
韓国
定点観測施設では、週毎の手足口病患者数が減る傾向にありました。第45週には、受診者1000人あたりの手足口病患者は4.2で、これは前週に記録された4.6よりもやや低くなっていました。
香港
2016年11月5日現在、647人の手足口病入院患者が定点観測施設から報告されました。第44週に定点観測施設から入院を必要と報告された患者数は24人で、2015年にみられた患者数と同様でした。
マカオ
2016年に報告された手足口病の患者数は3,049人でした。第45週には、新しく手足口病患者46人が報告されました。この数週間は患者数が安定しており、2015年の同週に報告された患者数(63人)よりは少なくなっていました。
シンガポール
2016年第44週までに、手足口病患者37,647人が報告されました。第44週には、489人が報告されました。これは、ここ数年間の同時期に報告された患者数よりもやや少なくなっています。
ベトナム
2016年10月30日までに、63省から手足口病患者39,602人が報告されました。死亡者は報告されませんでした。第44週には、1,643人の患者が報告されました。死亡者はいませんでした。第33週以降、患者数は増加していますが、前年と比べれば同じような傾向を示しています。
出典
WPRO/WHO.Emerging disease surveillance and response. 15November2016
Hand, Foot and Mouth Disease(HFMD)Situation Update Number501
http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/hfmd_biweekly_20161115.pdf?ua=1[PDF形式:528KB]