デング熱の流行状況 -西太平洋地域(更新4)

2017年2月28日付けで世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務所(WPRO)から公表されたデング熱の発生状況の報告です。

註:本サイトの情報は、更新日、各国の情報の形式が異なるため国別の比較はできません。原文には、過去数年間と比較した週別のグラフが掲載されています。さらなる情報は原文を参照してください。

中国
2017年1月31日までに、デング熱患者34人が報告されました。この患者数は2016年の同時期(28人)と比べて僅かに多くなっています。

マレーシア
第7週に、デング熱患者1,915人が報告されました。これは、先週の報告数1,661人よりも15.3%多くなっています。2017年の累積患者数は、2016年の同時期に報告された患者数22,518人と比べて少ない、12,576人でした。また、第7週までに、デング熱に関連する死亡者が34人となりました。これは、2016年の同時期の死亡者数51人よりも17人少なくなっていました。

フィリピン
2016年11月5日までに、死亡者422人を含む176,411人のデング熱疑い患者が報告されました。これは、2015年の同じ時期(n=177,767)と比べて0.8%少なくなっています。

シンガポール
2017年1月から2月18日までに、デング熱患者592人が報告されました。これは、2013年以降の同じ時期に報告された患者数よりも少なくなっています。第7週の患者は55人でした。この患者数は、2016年の同じ時期と比べて91%少なくなっていました。

ラオス
2017年2月17日までに、デング熱患者390人が報告されました。死亡者はでていません。第7週には、デング熱患者26人が報告されました。死亡者はいませんでした。患者数は、2015年と2016年の同じ時期よりも多くなっています。

ベトナム
2016年1月1日から12月31日までに、死亡者43人を含む122,020人のデング熱患者が報告されました。2016年12月には、死亡者1人を含む11,166人が報告されました。2016年の11月と比べて、患者数は28.6%減りました。また、(この時期までの)死亡者は6人少なくなっていました。2015年の同じ時期と比べると、累積患者数は25.2%増えていましたが、死亡者は18人少なくなっていました。2011-2015年の中央値と比べると、累積患者数は73.6%増えていました。

カンボジア
2017年2月17日までに、デング熱の疑い患者95人が報告されました。デング出血熱、デング・ショック症候群を含めたデング熱疑い患者は、2014年から2016年まで3年間の同じ時期の数値と比べれば、低くなっていました。

オーストラリア
2017年2月28日までに、デング熱の検査確定患者202人が報告されました。報告された患者数は、これまでの年(2012-2016)の同じ時期に報告された数値よりも少なくなっていました。

フランス領ポリネシア
2017年第3週と第4週の間に、デング熱の確定患者29人が報告されました(第3週に12人、第4週に17人)。患者29人のうち7人(24%)はデング熱1型と確認されました。

ニューカレドニア
2017年1月から2月24日までに、デング熱患者892人が報告されました。2016年9月以降、患者数が増加しています。

出典

WHO/WPRO.Update on the dengue situation in the Western Pacific Region. 28February2017
Dengue Situation Update Number511
http://www.wpro.who.int/emerging_diseases/dengue_biweekly_20170228.pdf?ua=1[PDF形式:621KB]